山川菊栄の八つの提言、日本初の女性社会主義団体・赤瀾会を結成

フェミニズム入門
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山川は、女性の労働権と生活権を剥奪する元凶として資本主義の階級的搾取体制を鋭く追及するが、階級闘争を唱える社会主義者たちの中に蔓延している、全てを階級闘争に還元して性差別を不問に付そうとする動向に対しては、彼らの男性優位主義を手びしく批判した。1921年最初の社会主義婦人団体「赤瀾会」結成、23年にはベーベル「婦人論」を訳出して社会主義婦人論の紹介につとめる一方、25年の組合運動において、無視されている女性問題を正面から取り上げ、論文「婦人の特殊要求について」において、次の八項目を要求している。

一・戸籍制度の撤廃、二・婚否を問わず女子を無能力者とするいっさいの法律を撤廃すること、結姻および結婚における男女の権利義務を同等ならしむること、三・すべての教育機関および職業に対する女子ならびに植民地民族の権利を内地男子と同等ならしむこと、四・民族および性別を問わざる標準生活賃金の実施、五・業務を問わず、男女および植民地民族に共通の賃金および俸給の原則を確立すること、六・乳児を有する労働婦人(職業婦人をも含む)のためには休憩室を提供し、三時間毎に三十分以上の授乳時間を与えること、七・結婚、妊娠、分娩のために婦人を解雇することを禁ずること、八・公娼制度の全廃である。

(引用:フェミニズム入門)

山川 菊栄(山川 菊榮、やまかわ きくえ、1890年(明治23年)11月3日 - 1980年(昭和55年)11月2日)は日本の評論家・婦人問題研究家である。

旧姓は森田、後に青山姓となる。東京府生まれ。山川均の妻。日本の婦人運動に初めて批評的、科学的視点を持ち込んだ。多くの評論集は、明晰な分析と鋭い批評眼を示し、日本における女性解放運動の思想的原点と評される[要出典]。また、戦前から柳田國男の薫陶を受け、母や故老からの聞き書きや祖父の日誌をもとに、『武家の女性』『幕末の水戸藩』などの社会史を残した。

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