写真(reddit)Camellia japonica(ツバキ) |
湯川教授(福山雅治)「『美人』には、目と口の距離が顔の長さの36%、両目の間隔が顔の幅の46%の割合で顔面に配置されているかどうかという、黄金比率と呼ばれる数字的根拠が存在する。しかし、 『かわいい』には数字的根拠は存在しない。つまり、 『かわいい』とは非論理的な感覚的主観でしかないということなんだ」
BY~ドラマ ガリレオより~
BY~ドラマ ガリレオより~
写真:感動する数学 |
2006年に、映画化されて大ブームになった小説『ダ・ヴィンチ・コード』には、この黄金比のことが細かく出てきます。
なにしろ、ヒロ―インのソフィー(sophie)のつずりの中に、黄金比率を表すギリシャ語Φ(phiファイ)が含まれていて、それがひいてはこの女性の神秘的な出生につながる謎を象徴しているのです。
主人公ラングランドが、学生たちに語る「黄金比率物語」は、じつに魅力的です。
この比率は人間が意図的に作り出したものではなく、自然界のいたるところに存在すること。たとえば、ミツバチの群れにおける雌と雄の個体数の関係は、世界中どのミツバチの巣を調べても、雌の数を雄の数で割ると黄金比率になること。
この小説にも重要なモチーフを与えているレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)の手足を大の字に広げた「ウィトルウィウス的人体図」も、円や正方形が書き込まれて測定の意図が明白に認められ、そのサイズにはいくつもの黄金比が隠されています。
ウィトルウィウスとは、紀元前一世紀にローマで活躍した芸術家・建築家で、人体各部の比率に注目して建築理論をまとめた、いわばダ・ヴィンチの先達です。
ダ・ヴィンチは墓をあばいてまで、人体の計測を熱心に行い、頭頂から床までの長さと、へそから床までの長さの比率、肩から指先までの長さと肘から指先までの長さの比率、腰から床までの長さと膝から床までの長さの比率、いずれも黄金比になっていることを突き止めます。
手の指、足の指、背骨の区切れ目・・・、あらゆるところが黄金比でできていて、まるで人間そのものが、黄金比の申し子なのです。
もちろん、人間が意識して『美』を求めた建物やその他の芸術作品では、当然のように黄金比が使われています。ギリシャのパルテノン神殿、エジプトのピラミッド、果てはニューヨークの国連ビルにいたるまで、黄金比の結晶です。
さらにはモーツァルトのソナタやベートーヴェンの公響曲第5番、バルトーク、ドビュッシー、シューベルトの作品でも、黄金比率が構成上の大きな要素を占めているとも指摘します。かの有名なストラディバリウスのバイオリンなどは、黄金比を基準としてf字孔の位置が決められたと、ラドンは言うのです。
生活の中に美意識を求めるヨーロッパの人々は、フラワーアレンジメントにも、その黄金比率を活用していました。
フラワーアレンジメントをする際に、ポイントとなる三点を決めるのですが、3対5対8で、これは数学的にはとても有名な『フィボナッチ数列』という数学の並びになっています。
フィボナッチというのも人名で、『モナリザと数学』(ビューレット・アータレイ著、化学同人)という本では、時代はやや違いますが「二人のレオナルド」として、ダ・ビンチとのつながりが強調されているレオナルド・フィボナッチ(1170年~1250年頃)というイタリアの数学者のことです。
フィボナッチが定義したこの数列は、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、・・・のように、隣り合った数の和が次の数になるという数列で、じつはこの数列の比が黄金比、すなわち1.618に限りなく近づいていくのです。
(引用:感動する数学)
なにしろ、ヒロ―インのソフィー(sophie)のつずりの中に、黄金比率を表すギリシャ語Φ(phiファイ)が含まれていて、それがひいてはこの女性の神秘的な出生につながる謎を象徴しているのです。
主人公ラングランドが、学生たちに語る「黄金比率物語」は、じつに魅力的です。
この比率は人間が意図的に作り出したものではなく、自然界のいたるところに存在すること。たとえば、ミツバチの群れにおける雌と雄の個体数の関係は、世界中どのミツバチの巣を調べても、雌の数を雄の数で割ると黄金比率になること。
この小説にも重要なモチーフを与えているレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)の手足を大の字に広げた「ウィトルウィウス的人体図」も、円や正方形が書き込まれて測定の意図が明白に認められ、そのサイズにはいくつもの黄金比が隠されています。
ウィトルウィウスとは、紀元前一世紀にローマで活躍した芸術家・建築家で、人体各部の比率に注目して建築理論をまとめた、いわばダ・ヴィンチの先達です。
ダ・ヴィンチは墓をあばいてまで、人体の計測を熱心に行い、頭頂から床までの長さと、へそから床までの長さの比率、肩から指先までの長さと肘から指先までの長さの比率、腰から床までの長さと膝から床までの長さの比率、いずれも黄金比になっていることを突き止めます。
手の指、足の指、背骨の区切れ目・・・、あらゆるところが黄金比でできていて、まるで人間そのものが、黄金比の申し子なのです。
もちろん、人間が意識して『美』を求めた建物やその他の芸術作品では、当然のように黄金比が使われています。ギリシャのパルテノン神殿、エジプトのピラミッド、果てはニューヨークの国連ビルにいたるまで、黄金比の結晶です。
さらにはモーツァルトのソナタやベートーヴェンの公響曲第5番、バルトーク、ドビュッシー、シューベルトの作品でも、黄金比率が構成上の大きな要素を占めているとも指摘します。かの有名なストラディバリウスのバイオリンなどは、黄金比を基準としてf字孔の位置が決められたと、ラドンは言うのです。
生活の中に美意識を求めるヨーロッパの人々は、フラワーアレンジメントにも、その黄金比率を活用していました。
フラワーアレンジメントをする際に、ポイントとなる三点を決めるのですが、3対5対8で、これは数学的にはとても有名な『フィボナッチ数列』という数学の並びになっています。
フィボナッチというのも人名で、『モナリザと数学』(ビューレット・アータレイ著、化学同人)という本では、時代はやや違いますが「二人のレオナルド」として、ダ・ビンチとのつながりが強調されているレオナルド・フィボナッチ(1170年~1250年頃)というイタリアの数学者のことです。
フィボナッチが定義したこの数列は、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、・・・のように、隣り合った数の和が次の数になるという数列で、じつはこの数列の比が黄金比、すなわち1.618に限りなく近づいていくのです。
(引用:感動する数学)
「かわいい」は非論理的、では「美しい」とは
Reviewed by 管理人
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22:07:00
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