論語 全10巻20編 ざっくりポイント

論語を知っていますか
写真:(論語を知っていますか
全編のオープニングを飾る「学而(がくじ)第一」は、タイトルどおり学問に関する内容が比較的多く収められています。「為政(いせい)第二」は同様に、政治学論や君子論など、政治的向きの話が多く見られます。

「八佾(はちいつ)第三」は、魯(ろ)の李氏の専横への批判、礼楽に関するものが目をひきます。「里仁(りじん)第四」は、人と徳を論じ、比較的短い章句が多いのが特徴。「公冶長(こうやちょう)第五」「雍也(ようや)第六」は、人物評が中心を占めています。

「述而(じゅつじ)第七」では、孔子が自身の行動について多くを語ります。「泰伯(たいはく)第八」は、堯(ぎょう)・舜(しゅん)・禹(う)をはじめとする古代の聖帝や賢人について述べられています。

「子罕(しかん)第九」は、弟子たちが記録した孔子の言行が中心。「郷党(きょうとう)第十」は、孔子の日常生活について具体的な記述がなされています。

後半は、やや時代が下がってから成立したと考えられており、前半とはいくらかニュアンスも異なってきます。

「先進(せんしん)第十一」では、孔子が弟子たちの言行を評価します。「顔淵(がんえん)第十二」も弟子たちのやりとりが中心。主に仁や政治に関する問答が収められています。「子路(しろ)第十三」も、政治がらみの問答が多いようです。

「憲問(けんもん)第十四」「衛霊公(えいれいこう)第十五」の内容は、雑多で多岐にわたります。「季氏(きし)第十六」は、箇条書きが多いのが特徴といえるでしょう。

「陽貨(ようか)第十七」は、魯の権力者・陽貨との問答から始まります。「微子(びし)第十八」では、殷(いん)末期から周初頭頃の人物について語られます。「子張(しちょう)第十九」に孔子の言葉はありません。高弟たちの言葉が中心となっています。「堯曰(ぎょうえつ)第二十」は、章が少ないなど、ほかと体裁が異なります。数合わせに編が立てられたという説があります。

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