写真:映画・愛の勝利を ムッソリーニを愛した女 |
イタリア映画界の巨匠、マルコ・ベロッキオ監督
「私はファシスト政権の悪にハイライトを当てたり、それを暴露することには興味はなかったんだ。だが、イーダという女性は、どんな妥協もしようとしなかった。そのことにとても胸を打たれた。日陰の身として生きることに同意した方が楽だっただろうし、そうすればおそらくは充分すぎるほどの報酬をもらえただろう。その道を選んだムッソリーニの愛人はとても多かったし、他にも歴史上で大きな権力を誇った愛人たちが中にはいる。だが、イーダはそれを受け入れようとしなかった。彼女は自分自身が何者なのかを訴えたかった。彼女が手紙の中で書いたように、深く愛し、財産を含めて全てを捧げた男の裏切りを、彼女は受け入れるわけにはいかなかったんだ。だが、統帥になったムッソリーニは、そんな古い恋には終止符を打たねばならなかった。特に、当時の政府は1929年のラテラノ条約に向けてカトリック教会との関係を強化しようとしていたため、それを危機にさらすのは避けたかったんだ。実際、その政策は非常にうまくいき、彼は後に教皇から『神が遣わされた男』とまで呼ばれるようになっている。こうして、イーダ母子は、結婚と息子の出生記録と共に歴史から消されることになり、息子の名前も変えられた。ふたりはもはや存在しなかったのだ」
(引用:ライブドアニュース)
写真(愛の勝利を ムッソリーニを愛した女) |
ヒトラーと並ぶ独裁者と称され、近代史に問題を投げかけたムッソリーニ。彼に無償の愛を与えながらも、存在の証しさえも剥ぎ取られた実在の女性の半生を描いた人間ドラマ。2011年全米批評家協会賞の主演女優賞を受賞したジョヴァンナ・メッゾジョルノの鬼気迫る演技と、ハリウッド映画への進出も果たし成長著しいフィリッポ・ティーミ演じるムッソリーニの存在感は圧巻。世界中から賞賛を浴び続ける巨匠マルコ・ベロッキオ監督の最高傑作が誕生した!
20世紀初頭。祖国イタリアを救うため、自らの信念を貫こうとする男に、女はすべての財産を投げ売って与え、その人生を託した。金を手にした男は、それを資金にファシスト党を組織し、輝かしいイタリアの未来を切り開くべく奔走する。女は男を情熱的に愛し、やがて息子が誕生した。だが、男には妻子がいた・・・。男の名前はムッソリーニ、イタリアの最高権力者。女の名前はイーダ。狂おしく燃えるような愛の中でイーダは、愛の存在証明をかけ、たったひとりの闘いを開始した。愛の勝利を手にするために―。
(引用:愛の勝利を ムッソリーニを愛した女)
〚映画〛愛の勝利を ムッソリーニを愛した女、ヒトラーと並び称される独裁者・ムッソリーニの愛人でありながら歴史から黙殺された女性
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