朝日新聞 2018年4月22日 |
相手の違いを認め合う議論を
(タイ 15)
私は、意見を人前でいうのが不得意だった。みんなと同じでなければならない、という思い込みに縛られていたかかもしれない。それを実感したのは、海外に転校してからだ。
インター校の授業では、話し合いが多い。論題は、差別や難民の移住問題などで、生徒は思い思いに意見を述べ、議論し、発展させていく。収拾がつかなくなることもあるが、考えが深まり学ぶことが多いい。
わかったのは、話し合いとは、互いの賛同に終始することではなく、異なる意見を言い合い、発展させることだ。自分の意見や考えを他人に伝えるのをためらえば、自分の考えを深めたり、別の観点から考えたりすることを制限してしまう。思い切ったことができず、自分を向上させ、新しいことに挑戦して達成感を得ることも難しくなる。
お互いの違いを認め合い、自分の考えを主張する。自己主張ではなく、バランスをとりながらも自立性を保つことが、私やほかの多く人たちの課題だと思う。
〚若い世代〛タイのインター校生徒(15歳)「授業では話し合いが多い。論題は差別や難民の移住問題など」
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