写真:(共産党・人間と文化 ) |
恋愛は二人だけの聖域か
恋愛は、プライベートな二人のだけの関係だと考えて、党員の自覚的規律の及ばない、一種の『聖域』のように考えたら、これも重要なまちがいです。この問題では、宮本現幹部会委員長が、戦後、党が再建されてまだ浅い当時から、明確に述べています。その一例をあげると、『世界評論』という雑誌の1948年4月号に掲載された「新しい人間形成とモラルの探求」という座談会があります。これは、宮本百合子対談集『女性の幸福』にも収められています。宮本顕治、宮本百合子をかこむ労働者、知識人、学生の座談会ですが、このなかで宮本委員長はこういってます。
「お互いに敬愛し鼓舞しあう、というような二人を生かす恋愛は民主的陣営に活動してゆくにも、その人たちを強めるわけだし大いに支持されなければいけないと思うが、恋愛問題については、全体のバランスからみて明確に位置づけておくことが必要じゃないか。そうすれば、その恋愛で失敗したという場合にも、非常に真面目に理性的に処理ができると思う。恋愛は私事だ、プライベートなものだ、どんなことをやろうと団体や運動が干渉すべき筋合いではない、という考えは間違いだと思うのです。恋愛は私事であるが、同時に公事です。もしわれわれが、間違ってー非常に極端な例ですがースパイと恋愛し、スパイと結婚することになると、自分だけにとどまらず運動全体に及ぼす影響が大きい」(『女性の幸福』)
(引用:共産党・人間と文化 )
共産党・人間と文化 新しい人間形成とモラルの探求
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