日韓 竹島や排他的経済水域内で対立

海上保安庁によると、第七管区海上保安本部とは、「本部を北九州市門司区に置き、福岡、佐賀、長崎、大分の各県と山口県西部を管轄し、それらに接続する日本海西部及び東シナ海を担任海域とする」とのこと。



第32回国会 参議院 内閣委員会 昭和34年9月10日

参議院議員 辻政信

私は先月の二十三日に七管へ参りますと、あの本部長の公室に楢橋大臣が書かれた色紙が額に入れてかけてあったが、あの色紙には何とお書きになったんですか、あなた。


国務大臣 楢橋渡

「山を抜く力はあれどいかにせん敗れし国の痛ましきかな」


参議院議員 辻政信

「山を抜く力はあれどいかにせん敗れし国の痛ましきかな」。そうするとこの意味は、日本の国民は自衛船を出して体当りでいくという盛んな気力を持っているが、いかにせん国は敗れた、だからがまんせよという意味ですか。どういう意味です、これは。


国務大臣 楢橋渡

これは私がそれを書いて渡したのは、御存じのように第七管区の渡辺本部長は、かつて山本五十六氏のもとにおった参謀長もやっておったような人でありますけれども、今日敗戦後において小さな船に乗って、日夜一生懸命にあの方面のわが漁民の保護、あるいは犯罪の防止あるいは密輸人、密入国の防止等に非常に努力をしております。しかもまた、あすこにおける保安庁の庁員の人たちも、御存じのように待遇も実はあまりよくなくして、陸上の警備隊のような待遇も受けてなくて、家を離れてあの季ラインを今、日夜非常な苦心をしてやっておる。その姿を私はその前に行ったときにいろいろと聞きますし、また見まして、これはぜひともこれらの点も、私は海上保安庁の所管大臣として、できるだけ一つ慰問もし、激励もしなければならぬという心境を持っていまして、ちょうど島原を出まして熊本の三角に着く小さな船の上で、ちょうど警備から帰って来た船でありまして、みな若い船員の人たちが情けない気持を持っておりましたので、私がそこに頭に浮ぶままに、心に浮ぶままに今の実は歌を作りまして、第七管区の渡辺さんに渡したような次第でありまして、その次の二回目に行きましたときに、「踏まれてもなお踏まれても立ち上れ、わがはらからの生きる命は」という歌を書いて渡したことを覚えております。


参議院議員 辻政信

先ほどから長官には聞いたんです。けれども、海上保安庁の巡視船に乗っておる船長以下は、私も経験がありますが、ほんとうに政府が武装さしてくれるなら、指一本触れさせずに守ってみせると言っておる。残念ながら拳銃十丁しかない。その十丁も金庫に入れて封印をして使わせないという。相手は自動小銃で打ってくるのにまる裸で行くんです。そこにその根本原因がある。しかもあなたは事故を起さない、ギャングのおらない第一管区には堂々と武装さしておるんです。ギャングの横行しておるところで、まる裸にして拳銃を金庫に入れて封印をしておる。そうして踏まれても叩かれても、負けた国民だからがまんしろ、一体こういう大臣の統率がありますか。のみならずあなたの保安庁の船は、韓国の船に対しては処女のようにおとなしいが、日本の漁船に対してはオオカミのように手荒い。その実例を今参考に申し上げますが、これはひどいことをやっておる。金比羅丸が七月の三十日の午前十一時、長崎県下のお沖合いで底びきの密漁をやった。それをあなたの巡視船が六隻で、追いかけた、六隻が一隻を。三日間全速で追いかけていった、そうして最後に中共の領海に追い込んでしまった。しかも逃げていく途中で拳銃を打っております。その日本の船に対しては拳銃を打っておる。朝鮮の海賊に対しては金庫に入れておる。そうしてその一発が船長の部屋に当って、船長はガラスの破片でけがをしておる。もちろん、これは船員か公務執行妨害をしたということはある。あるけれども、公務執行妨害をしなければならぬ漁師の気持を考えてもらいたい。あの船は愛媛県の八幡浜のイモとイワシを食わなければならぬ貧乏漁村の船です。李ラインへ出て取らなければ食っていけない。しかし李ラインで働けないから、こっそり密漁をやった。この行動は悪いに違いないが、食管法をくぐったヤミ米と同じです。罰金刑です。せいぜい罰金刑です、そいつを六隻で急追して行って、所もあろうに、中共の海まで追い込んで、拳銃を十一発ぶっぱなして、中共に対して電報を打っているでしょう。長官、どういう電報を中共側に打ったでしょうか。あなたの保安庁の巡視船は国辱内電報を打っておる。何と打ったか言いなさい。


海上保安庁長官 林坦

ちょっとその電報につきましては、後ほど調べて御返事いたします。


参議院議員 辻政信 

ひどいです、これは。わかりやすいたとえで言いますと、お母さんがおやつをくれぬから、子供が腹が減ってしょうがない。仕方がないから隠してあった菓子を取って食った、それを見つけた母親が拳銃で盗んだむすこを追っかけて打ち込んだら、隣の家へ跳び込んだから、母親がうちの道楽むすこ、どろぼうむすこをつかまえてくれと言うのと同じで、日本のイモとイワシを食っておる貧乏な漁師に対しては拳銃をぶつ放し、中共に逮捕せよという無線を打っておる。十一発拳銃のたまを撃っておる。それはなぜ撃ったかと言ったら、こんなふうに弾痕をあすこに残しておくことが、後日の証拠になるから、撃ち込んだと、言っておる。日本の船にその勇気があるなら、なぜ目の前で日本の船をつかまえている朝鮮の海賊船を撃たぬか、朝鮮の船に対してはしっぽをまいて処女のように、日本の漁船に対してはオオカミのごとくいたけだかになってかかってくる。これは大臣、あなたの部下ですよ。どうですか、運輸大臣としては。


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