Ariely(2010)は,Waber et al.(2008)と Shiv et al.(2005a)を紹介し,同じプラセボであっても,価格が高いプラセボの方が鎮痛効果は高いとする“価格プラセボ効果(placeboeffect of prices)”の存在に言及している.Branthwaite and Cooper(1981)では,「同じアスピリン(鎮痛成分)であれば,広く知られたブランドのアスピリンの方が,鎮痛効果が高い」ことが示された.Kamenica et al.(2013)もまた,抗ヒスタミン薬であるメルク社「クラリチン」とマクニール社「ジルテック」の医薬品広告を用いた実験から,ブランド広告が薬理作用を有意に増大させる知見を示した.Moerman(2002)は,医薬品の効能を高める“ブランド効果”は「意味応答(meaning response)」として扱い,本来のプラセボ効果とは区別すべきものと主張する。
消費者の一般用医薬品購入選択におけるコンジョイント分析を用いた
ブランド効果と価格プラセボ効果の比較検証
http://www.abef.jp/archive/event/2014/pdf_abst/PR0020.pdf
プラセボ効果 ブランド効果と価格プラセボ効果について
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