米国スーパーボウル(NFL)王者決定戦、スポンサー企業がこの日のためだけに制作したCMが話題に

コカ・コーラ
写真:Coca-Cola It's Beautiful)
ニューヨーク(CNNMoney) 先週末に開催されたの王者決定戦、スーパーボウルのテレビ中継では、寛容や差別反対のメッセージを込めたコマーシャルが目立った。これに対してトランプ大統領を支持する層が反発を示し、スポンサー各社のボイコットなどを訴えている。 

今年のスーパーボウルは、トランプ政権の強硬な移民政策が激し論議を呼ぶなかで開催された。テレビ中継では例年、スポンサーがこの日のためにだけ制作したCMを流して注目を集める。

ビールのブランド「バドワイザー」で知られるアンハイザー・ブッシュ・インベブのコマーシャルは創業者の1人、アドルファス・ブッシュ氏が移民として米国へ渡り、冷たい扱いを受けた過去を描く内容だった。 

同社の報道担当者によると、ソーシャルメディア上では好意的な反応が78%を占めたという。しかし、一部では移民を擁護する反トランプ氏のメッセージとして反発を招いた。

飲料大手コカ・コーラは、愛国歌「アメリカ・ザ・ビューティフル」をさまざまな言語で流した。このコマーシャルはもともと2014年のスーパーボウルで放送された。同社はトランプ氏の移民政策との関連を否定している。

建材小売り大手、84ランバーのコマーシャルは、中南米系の母娘が旅立つ場面を描いた。ネットで公開した続編では、米国境にたどり着いた母娘の前に壁が立ちはだかる。しかし壁に巨大なドアがあることが分かり、母娘が歩いて通り抜けるというストーリーだ。 

トランプ氏の支持者らは、同社の店で買い物をしないよう呼び掛けた。

 
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