死のテレビ実験 人はそこまで服従するのか

クイズ番組に出演した一般人二人組。二人は初対面で、一人は回答者、残りの一人は出題者になる。回答者は何度間違えてもいいが、間違えるたびに出題者から罰を受けなくてはいけない。テレビでたまに見るルールだよね。 

ところがこの本に載っている番組はニセモノの番組で、心理学実験のために企画されたクイズ番組だ。回答者が間違えるたびに出題者は「電気ショック」を与える。間違えを繰り返すたびに、その電圧が20ボルトずつ上がっていく。苦しむ回答者をよそに、司会者が「さあ続けてください!」、ADが合図をして観客が「おーしおきっ!おーしおきっ!」と促すと、出題者は電気ショックを流すレバーを押してしまう。まあこれも、よくあるシーンだね。 

ただこの番組では回答者は「もうやめてくれ!」と泣き叫び、最後には何もしゃべらなくなる(というシナリオで実験を進める)。それでも最後(460ボルトの電気ショック)までクイズが進行させる割合は、全出題者の81パーセントを記録した。テレビ番組という非日常世界に巻き込まれた人は、その大多数が、お祭り騒ぎに追従して人をも殺してしまうかもしれないという恐ろしい結果だ。 これはフランスで2009年に行われた社会心理学の実験で、元々は1960年代初めにスタンレー・ミルグラムという学者が行った「服従実験」、通称「アイヒマン実験」の現代版アレンジなんだ。

引用:エキサイトニュース(視聴率のために殺人を見世物にする世界!?『死のテレビ実験』)https://www.excite.co.jp/news/article/E1315317676894/?p=2

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